# by spider-nagaike | 2007-09-05 07:29 |
お知らせ
以前に、「
結構いろいろいるのがわかって楽しい」と書いた見附橋の橋げたですが、実は幽霊も出るんですよ。幽霊は幽霊でも、ユウレイグモの仲間なのですが。
まずは、オス。

ものすごーく歩脚が長いです。からだの部分だけ拡大して見てみましょう。

蝕肢がぷっくり、つやつやとふくらんでいるのがわかりますね。
このオスの5センチほど前方にはメスの姿がありました。

メスは歩脚が5本、オスは6本でした。見るからにポロリと取れやすそうな脚ですよね(本当に取れやすいのかどうかはわかりません。あしからず)。八木沼他・学名と和名117頁によると、このクモの種小名
opilipnoidesは、「ザトウムシ(
Opilio)に似た」という意味があるとのこと。たしかに、このひょろひょろとした脚には、ザトウムシを思わせるものがあります。
ユウレイグモの仲間は危険を感じると体を激しくゆらして相手を驚かすのだそうで、みるかし姫さんのサイト「
クモニスト・インターナショナル」のなかの「
あっと驚くクモの事実あれこれ(4)」というページには、クモのこの性質が「幽霊蜘蛛」の名の由来になっていると読めるような記述があります。
足がないから幽霊なのかなーなんて思ったのですが、違いましたね(笑)。
夕方、散歩がてら、写真だけでははっきりわからなかったこのクモの形状を確かめにもういちど見に行ったら、2人の距離はだいぶ縮まっていました。

何か起こるかも、とワクワクしながら、しばらく出歯亀を決め込んでいたのですが、何事も起こらず、ただ蚊の餌食になった(私が)だけでした。何事か起これば、後日、これまたよく図鑑に載っている、メスが卵のうをくわえているところが見られるかな、なんて期待したのですけれど。翌日にはもう姿がなくなっていました。残念。
Pholcus opilionoides 造網性(不規則網)
撮影:(4枚とも)07.7.22
# by spider-nagaike | 2007-08-06 23:39 |
ユウレイグモ科
デビッド・アッテンボローが自然を紹介するBBCのシリーズ「昆虫の世界」を観ました。「野鳥の世界」や「植物の世界」と同じシリーズです。
Episode3:織りの達人(The Silk Spinners)では、吐き出した糸をさまざまに利用しながら生きている虫たちが紹介されていますが、「糸を紡ぐ」といえば、その筆頭はやはりクモたち。この巻には、たくさんのクモが登場します。クモがメインなのに「
昆虫の世界」とはケシカランなんて野暮は言わないで(※)。
登場するクモは、投網を投げてコオロギを捕まえるメダマグモ、居候している網の主ジョロウグモに震動が伝わらないように、細心の注意を払いながら網の糸を切ってハエを頂戴するイソウロウグモ、フェロモンを出してガを呼び寄せ粘球つきの投げ縄で仕留めるナゲナワグモなど。クモたちが糸を利用して餌を獲得する映像は、美しく、かつ、とてもスリリングです。また、しおり糸でメスの存在を知り求愛行動をとるコモリグモの動作は、まるで手旗信号のようで、とてもユーモラスでした。このクモのメスが交接後に産卵(卵のう作成)する様子もすばらしいです。
このほか、トタテグモ、コガネグモ、オウギグモ、セアカゴケグモ、ムレアシブトヒメグモなどが登場します。また、クモ以外にも、ハエの幼虫やシロアリなどの生態も紹介されています。長さは50分ほど。
BBC ライフ・イン・ザ・アンダーグロウス/昆虫の世界 DVD-BOX / ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B000M9BQLQ
※ 原題は“Life in the Undergrowth(下草の中の生き物)”で、「昆虫」の語は使われていません。undergrowthには「下草」とか「やぶ」の訳語が当てられ、高さのイメージは30センチから3メートルくらいとのことですが、森林のうちの林冠以外のすべての植生を指す語として用いられることもあるようです。
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Undergrowth - Wikipedia
# by spider-nagaike | 2007-08-05 21:42 |
参考書籍等
あちこちのオオヒメグモの網に卵のうがたくさんぶら下がっていますが、出のうした子グモたちが団居(まどい)を形成しているのを見つけました。

下の方にいるのがお母さん。上の粒々が子グモたちです。
子グモらしきものを拡大してみます。なんとなーく、オオヒメグモの形をしているのがわかるでしょうか(心の目で見てね)。

八木沼他・学名と和名2頁によると、種小名のtepidariorumはラテン語tepidarium(微温湯浴場)の複数属格。温暖な場所や温室でよく見られることに由来するようです。それから、属名のachaearaneaは「貧乏なクモ」という意味だそうです(ひ、ひどい!)。
Achaearanea tepidariorum 造網性(不規則網)
撮影:(2枚とも)07.7.29
# by spider-nagaike | 2007-08-05 14:14

タイガースファンのみなさま、球団マスコットに1匹いかがでしょうか。ズボン丈短め、ストッキング長めの由緒正しいスタイルです。
Argiope bruennichii 造網性(正常円網)
撮影:07.7.28
# by spider-nagaike | 2007-08-04 16:16
長池公園で行われたナイトハイク「長池公園 夜の雑木林たんけんたい」に参加してきました。いつも行っている場所ですが、樹木がうっそうと茂る公園は夜の闇に包まれるとまったく表情を変え、ひとりで足を踏み入れるのは躊躇されるもの。それが今回は、大勢でワイワイ楽しく、しかも、いろいろと教えてくださる方もいるという、またとないチャンス!
夏休みの子供向けの企画ですので、メインはやはり、雑木林の樹液に集まってくる大型甲虫類やガの仲間たち(誘蛾灯のトラップもあり)なのですが、懐中電灯で照らされた園路脇の草むらで、普段見かけるクモたちの夜の顔を少しだけ見ることもできました。
昼間と違うのは、まず、クモの網の見え方。もちろん、昼間だって同じものが見えてはいるのですが、昼間はモヤモヤぼんやりと見えることが多い糸が、暗闇の中で光に照らされてキラキラと光り、網の特徴も際だちます。オオシロカネグモの水平円網はキリリと張られ、また、オオヒメグモの不規則網はその構造がとても立体的に見え、「うーん、これはいちど迷い込んだら出られまい」なんて思いました。
少ないながら目にすることができたクモたちは、というと・・・。
オオシロカネグモやキララシロカネグモは、網の中心の「こしき」に陣取りスタンバイ。昼間とだいたい同じような顔を見せてくれるたような気がします(もちろん、昼間は葉陰でじっとしている個体もいるのですが)。
昼間の顔とずいぶん違っていたのが、ワキグロサツマノミダマシ。昼間の顔は、葉の上のくぼみや葉陰でぼへーっとしているイメージで、捕食しているところを見たことがないのですが、夜の顔は違いました。きれいに張られた垂直円網の中心にしっかり陣取り、ひっかかった虫を食べていました。
本当に楽しくて、2時間たっぷり夜遊びしてきました。こういうときはいつもそうだな、と思うのですが、大人も子供もないですね。というか、子供達よりも大人のほうがずっと楽しんでいるような・・・。公園の管理事務所のスタッフの皆さん、お世話になりました。
一方で、クモをメインに夜歩きしてみたい!という気持ちがいっそう強くなったのでした。

クワ(ヤマグワ)の葉裏にいたオダカヒメグモ

自然館スタッフの方の背中に止まった
アオシャクの仲間

きれいに咲いたカラスウリの雄花
クロウリハムシのおまけつき
# by spider-nagaike | 2007-07-28 23:53 |
その他
長池公園に住むもう1種類のメロンパン。
このあいだのとどこが違うかというと、このメロンパンは、腹部下面(側面にある白っぽい線より下面)の色が黒っぽくなっています。

というわけで、名前は「ワキグロ」サツマノミダマシ(誰ですか、腹黒じゃないの、なんて言っているのは!)。長池公園では、こちらのほうが多く見られます。よく目につくのは7月頃。
上の2枚の写真のように、糸を粗くかけて葉を湾曲させ、そのくぼみにじっとしているのをよく見かけます。手元の図鑑には、このクモの住居についての記載はないのですが、これが「おうち」なんじゃないかしら、と思っています。
Neoscona mellotteei 造網性(正常円網)
撮影:(上)07.7.12 (下)06.7.14
# by spider-nagaike | 2007-07-26 23:12 |
コガネグモ科
昼前に小雨があがったので、公園に出かけました。また見附橋の橋げた付近でうろうろ。結構いろいろいるのがわかって楽しい場所になっています。でも壁にはりついてばかりで、ちっとも運動不足解消になりません。
今日みつけたのは、メガネアサヒハエトリのオス。

花崗岩のところにいると、そんなに目立たないのですが、レンガの赤茶色をバックにするとハデハデに見えます。脚が縞模様のうえに、背中の黒と白のコントラストもはっきりしていますものね。
クモの種類によって性質というか性格みたいなものがあるようで、このメガネアサヒハエトリのオスは、好奇心旺盛、積極的って感じで、ぴょんぴょんとよく動きます。マクロレンズでぐぐっと近づいたら急に姿が見えなくなったので探したら、カメラのレンズに飛び移っていました。ハエトリグモにカメラを乗っ取られたのは初めてです。
そういえば、「スターウォーズ」にこんなの(↓)出てきませんでしたっけ?

写真を撮っているときは黒目でかわいらしかったんですが、やや不気味(笑)。
ファインダー越しに観察していて気づいたのですが、このクモの第1歩脚の腿節の内側、人間でいえば内股のところが、光の反射の具合によって、青く光って見えました。

新海・日本のクモ299頁のオスは、そんなふうにはなっていないので、個体差かあるいは成熟の度合いで変わるのかな、なんて想像しています。
ちょうど、求愛のポーズ(バンザイポーズ)をすると、よく見えそうな位置関係です。鳥でいう婚姻色みたいなものなのでしょうか。この色の具合にメスが反応するのかもしれませんね。
Phintella linea 徘徊性
撮影(3枚とも)07.7.22
# by spider-nagaike | 2007-07-22 21:55 |
ハエトリグモ科
クモを探して歩いていると、夏はどうしてもヤブ蚊に襲撃されますよね。こんなときに欲しいのが蚊取り線香です。
あ、蚊取り線香、みーっけ!

このぐるぐる渦巻きは、カタハリウズグモのかくれ帯で、直径は2~3cm。
草むらのあまり高くない場所に、水平円網を張っているのがよく見られます。網自体の直径は10~15cmほど。
真下にもぐり込んでみました(注・別の個体です)。

今度は、横から。
Octonoba symotides 造網性(水平円網)
撮影:(1枚目)06.8.26 (2・3枚目)07.7.12
# by spider-nagaike | 2007-07-22 11:24 |
ウズグモ科
ササの葉からお茶目な視線を感じます。

「ばぁ~♪」
チャイロアサヒハエトリのメスです。
お背中、拝見。

そういえば、1年くらい前に、このクモのオスのほうを見かけたのでした。

ハエトリグモといえば、ネコハエトリとマミジロハエトリぐらいしか見つけられなかった頃なので、妙にうれしかった記憶があります。
ハエトリグモお約束の正面顔。

「ひょろり~ん」と、ハエトリグモにあるまじき(?)脚の長さです。
さて帰ろうと思ったら、まだやってました。

「ばぁ~♪」
また今度ね。バイバイ!
※同定注意!※(7月22日追記)
新海・日本のクモ298頁の写真にそっくりだったのと、以前にオスに出会っていたのとで、チャイロアサヒハエトリ・メスとしてしまいましたが、同書のメガネアサヒハエトリ(299頁)の項に、「本種とチャイロアサヒハエトリ、マガネアサヒハエトリのメスは、色彩、斑紋に変化が多く、3種ともよく似ているので同定には注意が必要」との記述があることに気づきました。
したがって、メスについては他2種の可能性もあります。
Phintella abnormis 徘徊性
撮影:(1・2・5枚目)07.7.16 (3・4枚目)06.6.7
# by spider-nagaike | 2007-07-21 21:55 |
ハエトリグモ科